神奈川理科サークル11月例会 その3
神奈川県藤沢市 村岡中学校  1999.11.27

 11月の例会では、「光の学習」の教材をみんなで持ち寄るとともに、液体窒素・天文・運動・ひまわり画像・ヘロンの噴水・ミョウバンの結晶などについて行いました。

■その1:黒板用大形地球儀、エアーパック、大形ホバークラフト、恐竜の卵、ヘロンの噴水、
      大形風船、食塩の結晶、ミョウバンの結晶、注射器で雲の発生、ビースピで運動の実験
      ひまわり画像 など

■その2:「光」の特集:見えマック、大形フレネルレンズや虫めがねのカメラ、光のオモチャ など

■その3:液体窒素の実験特集:簡易ジュワー瓶、熱伝対温度計、ビニールのボール、酸素の液化
      液体窒素の噴水、柿で釘打ち など

 


簡易ジュワー瓶
スポンジのすき間テープで簡易ジュワー瓶を作りました。

熱伝対の温度計で温度を測定
純粋な窒素の沸点は、-196℃です。不純物による沸点上昇かな?

プラスチックのボール
プラスチックのボールを慎重に冷やす。

床に落とすと
破壊力は、テニスボールよりも凄まじいです。

液体酸素は水色
ビニール袋に酸素を入れ、これを輪ゴムで試験管につないで冷やしました。水色は良く見えますが、すぐに表面が白く曇ります。

アルミ缶の外側に付いた酸素
線香を近づけると、明るく光ります。

ガラス管で窒素の噴水
ガラス管を液体窒素に入れると、しばらく噴水が起こります。不思議ですね。

ゴム風船なら長い風船
定番の実験ですが、やってみると面白いですね。

柿を冷やしたら
関谷さんの柿を拝借して冷やしました。随分液体窒素を使いました。大きなひびが入りました。

釘打ちはバッチリ!
釘はしっかり打てました。でも手は冷たいですね。割り箸でも刺してから凍らせると持つところができるので安全です。

 

 8日に手に入れた液体窒素が、ジュワー瓶の中に残っていました。もう、3週間弱も経っているのに結構もつものですね。

■簡易ジュワー瓶(斎藤)
 天神さんからの情報を参考に、ビーカーのつなぎの部分をすき間テープでやってみました。今回は、1リットルと2リットルのビーカーを重ね、間に、発泡スチロールとシリカゲルを入れました。また、曇りが出たときは、エタノールで拭くとバッチリです。 これで、中も見やすいし、液体窒素の減り方も少なくなります。

■熱伝対の温度計(斎藤)
 ウチダのカタログで手に入れた温度計で、1本で-200℃から1200℃まで測定できる優れものです。液体窒素の中に入れると、-191.1℃ぐらいを示しました。純粋な液体窒素は-196℃だから、二酸化炭素や酸素などが混入して沸点上昇を起こしている可能性もあるのかな?

■ブラスチックボール(細谷)
 理想的にはテニスボールが良いのでしょうが、プラスチックの方が迫力はあります。破片は鋭いので、生徒がのぞき込んでケガをしないように細心の注意をはらいましょう。

■試験管で液体酸素(斎藤)
 ビニール袋だけでもできますが、試験管の方が色が良く分かります。ビニール袋に酸素を取り、これを輪ゴムで試験管の口に固定します。試験管を液体窒素の中に入れておくと水色の酸素がたまってくるのが分かります。
 口が開いた試験管だけを入れておいても液体酸素がたまりますが、色は良く分かりませんでした。後で考えたら、この中に線香を入れると良かったですね?どなるのかな?

■空き缶で液体酸素(関谷)
 缶ジュースのアルミ缶に液体窒素を入れると、液体酸素がポタポタと落ちてきます。火がついた線香で確かめると炎が明るくなるので酸素だと確認できます。

■エタノールの凝固(細谷)
 試験管にエタノールを入れて、液体窒素の中に入れます。しばらくすると完全に固まって逆さまにしても落ちてきません。しばらく試験管立てに立てておいてから、逆さまして、ドロドロになったエタノールを液体のエタノールの中に入れると沈みます。でも、試験管だと途中で融けてしまうみたいです。

■フィルムケースロケット(関谷)
 フィルムケースに液体窒素を入れて蓋をすると、蓋が飛びます。蓋をしてから逆さまにすると、すぐに飛び出します。逆さまにすると一気に沸騰するみたいです。
 プラスチックのボールの代用にならないかと、冷やしたフィルムケースを床に落としましたが、これは失敗。やっぱりボールが良いようです。

■柿で釘打ち(関谷)
 関谷さんの自宅の柿を、冷やして凍らせました。かなり液体窒素は使いますね。ひびは入りましたか、釘打ちはバッチリです。割り箸などを刺してから打ち付けると持つところができるので安全です。
 融けてから柿を触ると柔らかくなっていました。

 金旭中学校で11月の2周目に行った実験は、私のページを見て下さい。


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