1億倍の分子模型作り
神奈川県藤沢市 村岡中学校  2000.8.7

 発泡スチロール球を使って、分子の1億分の1の大きさの分子の模型を作りました。作った分子は、メタン・エタン・プロパン・ブタン・メチルアルコール・エチルアルコール・ブドウ糖・ポリエチレン・ポリ塩化ビニル・ダイオキシン・ベンゼン・硫酸・フロンなどです。ニクロム線を使った発砲スチロールカッターや、四面体にカットする枠なども自作しました。

 


2日間で作った分子模型


色塗りは、水性のつやあり塗料で
ポスカでも大丈夫です


球に楊枝をさして色塗り
楊枝は、太い方を球の穴に刺すと良いです。
黒が炭素、赤が酸素、クリーム色が塩素


自作のスチロールカッター
手元にスイッチを付けておくと便利です


型枠その1 木枠が便利です
いろいろな大きさの穴を用意すると便利です。


角度をそろえる定規
これも基本形です。あると便利です。


型枠その2 四面体用
正確に早く切れるので便利です。1厚のベーク板を1辺が57.4mmの正三角形を作り、直径26mmの穴を開けたもの。球を入れて、はみ出したところをニクロム線カッターで切る。


型枠その3 ベンゼン環用
環状になっている部分は正確に切らないとずれてしまいます。でもこれを使えばバッチリです。40mmの幅に直径26mmの穴を開けたものです。


4面体用にカットした炭素


接着はホットボンドが最適です
すぐに接着するので、大きな分子を組み立てるのも楽です。


プロパン・ブタン
メタン・エタン


硫酸
フロン・トリクロロメタン


メチルアルコール・エチルアルコール


ブドウ糖


ポリエチレン・塩化ビニル


ダイオキシン・ベンゼン

 

8月6日、7日の2日間を使って、神奈川理科サークルの有志で1億分の1の分子模型を作りました。参加者は、細谷さん、渡辺さん、岩堀さん(6日のみ)と斎藤の4人です。小さな分子は、前回のサークルで作っているので、今回は、大きな分子に挑戦です。

 

準備:

        発泡スチロール球:直径35mm=炭素、硫黄、塩素など

        発泡スチロール球:直径30mm=酸素、窒素、ネオン、ヘリウム など

        発泡スチロール球:直径25mm=水素

        水性塗料:黒(炭素)、赤(酸素)、ポスカ(太い方が便利)

        つま楊枝(色塗りのとき)

        ニクロム線のスチロールカッター

        ホットボンド(木工用のボンドでも可)

        専用の型枠(厚紙で自作することも可能)

 

発泡スチロール球は、ホームセンターなどでも手に入れることは可能ですが、以下の場所で、100個単位で購入すると安価に手に入れることができます。35mm球100個で600円(送料別)ぐらいです。

森本プレン商会(森本安雄) 〒111 東京都台東区蔵前4-9-4

電話03-3851-3677

 

【塗装】

 水性の塗料を使って刷毛で塗りました。楊枝は太い方を球の穴に入れて、塗り、乾かすときは、発泡スチロールの板に刺すと便利です。約1時間ぐらいで乾燥します。

 ポスカでもいろいろな色があるので便利です。(つやが無い)

 

【型枠】

        木枠
 基本的には、24mm(水素)だけでも充分です。120度用の定規があると便利です。(小さな分子なら目分量でも可能)

        四面体切断用の枠 
 1mm厚のベーク板で作るのがベストですが、加工が大変です。
ベーク板用:1辺が57.4mmの正三角形に直径26mmの穴
工作用紙用:1辺が62mmの正三角形に直径24mmの穴

        三面切断用の枠
ベーク板用:幅が40mmで26mmの穴。長さは8cmぐらいあると使いやすい

 

【カット&組み立て】
 あとは、資料を見ながら組み立てていきましょう。穴の大きさをすべて24mmにしておくと組み立てが簡単です。


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