ミョウバンの結晶作り

__組__ 番 氏名_______

【目的】 きれいなで大きなミョウバンの結晶を作る

【準備】(全体)飽和水溶液、セロテープ
    (班) 結晶、薬さじ、ビーカー(100 洗浄用)、(温度計)
    (個人)ビーカー(300〜500 お湯用)、コップ、糸、割りばし、紙、(はさみ)

【方法】
1 母液を調節する(全体)
・飽和水溶液をコップに半分入れる。ミョウバンの結晶を薬さじで1杯(5g)入れる。
・コップをお湯につけて良くかき混ぜる。結晶が少なくなったらお湯から出してかき混ぜ、結晶を完全に溶かす。
・完全に溶けたら、しばらく静かに冷やしておく。

☆ 今回は全体でまとめて、大鍋で母液を作ります。

2 結晶を糸に結ぶ
・形がきれいな、大きめの結晶を選ぶ。コブが付いている物はダメ。
・種結晶にテグス糸を結びつける。余分な部分をはさみで切る。
・紙の真ん中に穴を開け、そこに糸を通す。(紙に名前を書いておこう)
・種結晶が母液の真ん中になるように高さを調節してセロテープで糸を止める。

3 結晶を母液に入れるタイミング(温度)を調べる
・結晶を母液に入れてみる。光に透かしてみたときに結晶のまわりにもやもやが見えたらすぐに結晶を出す。これは、母液の温度が高過ぎて種結晶を溶けているからだ。5分ぐらい冷やしてからもう一度繰り返す。

<参考>
先生は、もやもやが無くなるまで溶かしてから15〜20分ぐらい冷やしました。 結晶
を入れた温度は、35℃でした。結晶の量によって違います。


4 結晶を水洗いしてから母液に入れる
・種結晶をビーカー(100)の水にサッとつけて、結晶や糸を洗ってから母液につける。
・指示された場所に静かに置き、ゆっくり冷やすと1〜2日間後に完成!

(途中で動かさない。)

1日で90%、2日でほぼ完全に成長する。

【実験結果】

実験を始めた日 : 月 日( )
結晶を取り出した日: 月 日( )
結晶の大きさや形
コップの中のようす

【考察・感想】

 


<ミョウバンとは?>
・ミョウバンは、いろんな種類がありますが、「カリミョウバン」が一般的です。この、カリミョウバンは、漬け物や草木染めなどに使われます。薬局に行くと「焼きミョウバン」と言う白い粉が売られていますが、結晶作りに使うのは「生(なま)ミョウバン」が適しています。「生ミョウバン」は薬局に頼めば取り寄せてくれると思います。また、「焼きミョウバン」は次のようにすると結晶作りに使えるようになります。

−−− 焼きミョウバンから生ミョウバンを作る −−− ・焼きミョウバン100gに対して水をコップ1杯入れ、鍋でコンロにかけ、透明になるまで良く溶かす。これを耐熱性の容器に入れ、1昼夜そのまま置くと結晶ができます。上の液は飽和溶液として使えます・

<もっと大きな結晶を> 続きは家で・・・
【方法1】 同じ方法で

授業と同じ方法で、結晶をさらに大きくできます。まず、糸につるした結晶を取り出します。成長した結晶と同じぐらいの結晶を母液に追加し、下にたまった結晶と一緒にお湯につけて溶します。あとは、成長した結晶を種結晶として同じように実験を繰り返せば大きくなります。コップの底にきれいな結晶ができたときは種結晶としても使えます。

【方法2】 蒸発法

授業で使った紙のふたを棒のように細く折るだけです。涼しい風通しの良いところに置いておくと、数日かけて少しずつ水が蒸発し、ゆっくりと結晶が成長します。日なたに置くと、温度が上がって結晶が溶け出すので注意しましょう。


<きれいな結晶作りのヒント>
・冷やし方や溶かす結晶の量などを工夫しましょう。釣り用のクーラーの中でゆっくり冷やすと透明できれいな形の結晶ができるでしょう。

【原因と対策編】
種結晶が落ちる
・結晶を入れるとき、母液の温度が高すぎる。もっと冷やしてから入れるようにしましょう。
・種結晶を結ぶ他に、接着剤(セメダインなど)を使う方法もあります。
結晶を透明にしたい→結晶をできるだけゆっくり成長させる必要があります。
・母液に溶かす結晶の量を減らし、室温に近い温度で結晶を成長させる。
・発泡スチロールの容器などでゆっくり冷やす工夫をする。
結晶がゴツゴツになり形が悪い
・種結晶を入れる温度が低すぎる。もう少し高い温度で結晶を入れる。
・母液に溶かす結晶の量が多すぎます。もっとゆっくり冷やすか、結晶の量を減らす。
糸に結晶がつく・コブ付きの結晶ができる
・目に見えない結晶が付いていたからです。種結晶を軽く水洗いしてから母液に入れましょう。
・種結晶を入れるときの母液の温度が低すぎるときにもコブ付きになりやすいです。
出来た結晶の角が白く丸くなる
・室温が高くなり、せっかく出来た結晶が溶けだしています。結晶を母液につるすのは3日ぐらいにしましょう。
・日陰の涼しいところで結晶を作りましょう。
早く結晶を大きくしたい
・ある程度、結晶が大きくなったら、母液に溶かす結晶を増やし、高い温度で結晶を入れると良いでしょう。発泡スチロールなどで保温することも必要です。結晶は白くなりやすいです。

◆◆◆ ミョウバンのおもしろ実験 ◆◆◆ <玉ねぎの皮で布を染める>
・玉ねぎの茶色の皮を数個分、水を入れた鍋で煮る。
・布を煮汁につけ、その後、ミョウバン水溶液につける。濃い色にするときは、これを繰り返す。水洗いして干すと完成!(いろいろな物で試してみよう)
<ナスの色をあざやかに>
・ナスの皮にミョウバンを少し付けてみよう。色はどうなるかな?
 (他の野菜や草花でも調べてみよう。色が変化する物があるよ)
<水をきれいに!>
・川のにごった水にミョウバンを少し入れてかき混ぜてみよう。
 浄水場でも川のにごりを取るのに使っています。
 (水に絵の具や牛乳など、いろいろな物を溶かして実験をしてみよう)


[■結晶についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい]


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