神奈川理科サークル6月例会の概要
神奈川県 慶応義塾湘南中学・高等部  2001.6.23

 今回の例会は、藤沢にある慶應義塾湘南中学・高等部の理科室におじゃましました。
 炎色反応や気圧・土壌生物・などなど
 

発泡スチロールがみるみる小さく
イルカの形が良いですね

発砲巣ついロールにポスカで色付け
カッターで加工したそうです。

塩化物+メタノールで炎色反応
ステンレスの皿に入れて、ドライヤーで風を送ると見事に色が分かります。

霧吹きで炎色反応
これだけ炎が大きいとなかなか迫力があります。

カラーの土壌生物の図版
身近にいるものが見やすく一覧になっています。

自作の吸虫管
これで小動物を集めます。

集めた小動物を点数化
選択理科で行ったそうです。

生徒が考えた記号の覚え方
なかなかユニークなものが多いです。

カリウムの炎色反応はこれが一番?
みごとに一瞬紫色になります。でも、怖そう。

濾紙でナトリウムと水の反応
なかなか見応えがあります。煙を吸わないように!

とてもお菓子の付録とは思えません
古生物のシリーズ。

恐竜のシリーズ

恐竜のシリーズ
ステゴザウルスも迫力があります

純水で水の電気分解
水酸化ナトリウムなどを使わない方法です。

中心に特別な薄膜
電圧をかけるとボコボコと気体が発生。

薄膜を使った燃料電池
電解液を使わない燃料電池です。普通のモーターが勢いよく回ります。

 6月23日(土)に慶応義塾湘南中学・高等部の理科室Fに行って来ました。
参加者は、全部で11名でした。

■発泡スチロールのオモチャで大気圧(平松さん)
 注射器の中に、発泡スチロールのオモチャを入れ、ピストンを押すと、見る見る小さくなります。手を離すとまたもとの大きさに戻ります。風船よりも小さくて手軽にできる実験です。オモチャは、助手の方の手作りだそうです。

■真空調理器(平松さん)
 今では定番になっている真空調理器。小さな気圧計(高度計)を入れて実験できます。

■メタノールで炎色反応(平松さん)
 お菓子コーナーで手に入れたステンレスのカップにアルカリ金属などの塩化物とメタノールを入れて炎色反応を観察します。銅だけは塩化物を使わずに硫酸銅を使っているそうです。塩化銅は、燃焼するときに有毒な物質が出てくるそうです。ドライヤーで風を送ると炎が大きくなり。色が鮮やかです。

■霧吹きで炎色反応(平松さん)
 霧吹き(キャップ付き)で炎色反応を観察すると大きな炎に色を付けることができます。物質よって異なるそうですが0.1M程度の水溶液を使っているそうです。

■アルカリ金属と水の反応(平松さん)
 さすがに高校です。アルカリ金属の単体も一通りそろっています。カリウムの小片を水の中に入れると、鮮やかなピンク色の炎が観察できます。
 ナトリウムは、水で濡らした濾紙で観察しました。これは、なかなかの迫力です。

■土壌生物の図鑑(今井さん)
 きれいなカラーの図版を使って、選択理科で土壌生物の観察を行ったそうです。吸虫管も一人一人自作させたそうです。

■自作の吸虫管(今井さん)
 適当な容器に2カ所穴を空け、ビニール管を2本通したものです。一方は、虫を吸うためのもの、他方は口にくわえて吸うためのものです。口にくわえる方には、管の入り口にストッキングを付けてあります。

■純水の電気分解装置(平松さん)
 特殊な樹脂膜と触媒を使った方法です。純水でも簡単に分解できるのはすごいですね。

■燃料電池(平松さん)
 電気分解で発生した水素を通すと、発電できる燃料電池です。電解液を使わないので、もっとも実用に近いといわれているタイプです。

■試験管で大気圧(平松さん・細谷さん)
 15mmより細い試験管では、水を満たした試験管を逆さまに立てても表面張力の影響で水が落ちてきません。
 太さの違う2本の試験管を用意し、まず、太い試験管に水を満たし、次に細い試験管を入れて逆さまにします。すると小さな試験管が上へ上がっていきます。これは、大気圧の影響だそうです。

■ひまわり画像のCD他(斎藤)
 高知大学の気象頁のCDや微小生物のCDなどを配布しました。ひまわりの1年間の連続画像は圧巻です。

★ 次回は、7月15日(日)に行うそうです。テーマは選択理科についてだそうです。

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