神奈川理科サークル5月例会の概要
静岡県県 丹那断層・火雷神社・月光天文台の巡検  2001.5.20

 丹那断層・月光天文台を見学に行って来ました。
 公園に整備された丹那断層、火雷神社の鳥居、月光天文台で黒点の観察や化石のコレクションの見学、大磯インターで化石の採取など、盛りだくさんの1日でした。
 

大観山で外輪山の観察
古期外輪山・新期外輪山・中央火口丘など

丹那断層は公園に
公園に整備され、観察しやすく、解説も充実しています。

立体模型で断層の位置を確認
丹那トンネルや火雷神社などを横切るように断層が走っています。

水路が2m近くも食い違い
以前は直線の水路でした

断層の断面を観察
地下の様子が観察できるようになっています。

火雷神社の鳥居
地震の前は、階段(右)の正面に鳥居がありました。

階段の上から
階段の下に断層があり、階段側が右、鳥居側が左に
1.4mぐらい動いたそうです。

月光天文台
観測用のドームやプラネタリウムの施設などがあります。

展示コーナー
世界中のカレンダーや天体写真などが展示されています。

黒点の観察
20cmの望遠鏡で黒点の観察

大きな黒点
大きな黒点がいくつか見えました。

アノマロカリスの触手の化石
化石などの展示が多数ありました

部屋の中には化石が多数
解説をしていただきながら、展示をゆっくり見学しました。

アパトサウルスの足の化石
こんな化石も実際にさわることができました。

酪農王国「オラッチェ」
ここで昼食、園内には美味しいソフトクリームがありました。

小田原厚木線・大磯パーキングの化石展示
工事前の虫窪の化石を展示してあります。
 20日、8:30に大磯駅に集合し、車2台に分乗。参加者は、10名でした。
 まず、西湘バイパス・ターンパイクを乗り継いで箱根の大観山に到着しました。

■大観山で箱根の山々を観察
 古期外輪山・新期外輪山・中央火口丘などをみんなで言い合いながら箱根のでき方を勉強しました。伊豆半島が本州に衝突し、弱い部分から噴火したそうです。

■丹那断層の観察(公園)
 丹那断層は、公園に整備されていました。駐車場も5台ぐらいとめられます。石垣、水路が断層で2m近くずれているところも見えます。また、地下の断面が観察できる施設もありました。

■火雷神社の鳥居
 地震で鳥居が1.4mずれてくずれた状態がそのまま保存されています。

■月光天文台で太陽の黒点&化石
 時間にゆとりができたので、火雷神社の先に少し足をのばして月光天文台に行きました。突然訪問したにもかかわらず、入場料500円で解説付きで内部を案内していただきました。

 天文関係では、世界各国のカレンダー、天体の写真などの展示を見た後、いよいよドームの中へ。20cmの望遠鏡で太陽の黒点を観察しました。さすが、黒点の細部まで投影されていました。

 化石関係も解説をしていただきながら、展示をゆっくり見学できました。現存する「生きた化石」のコーナーからアノマロカリス・三葉虫・アンモナイト・恐竜のたまご・アパトサウルスの足など、世界中の化石を見ることができ、その一部は、実際に触ることもできました。また、鉱物などの展示もありました。

■大磯インター(虫窪)の化石
 帰りは、小田原厚木道路に新しくできた大磯パーキングに寄りました。ここには、虫窪の貝化石の展示が少しだけあります。

 車を置いたまま、通路から化石の場所を探索に行きました。藪をかき分けながら小川沿いに路頭がありました。確かに化石はあるものの、以前より数は少なく、小さいものが多くなったそうです。多少サンプルを採取して帰路につきました。

【 関連リンク 】
箱根火山      火山の歴史など
丹那断層ガイド  詳しい解説があります
月光天文台    公式HPで、最新の情報が入手できます
神奈川の大地   「かながわの自然図鑑1 岩石・鉱物・地層」のデジタル版
函南町       酪農王国(オラッチェ)の紹介もあります

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