サメの化石発見
神奈川県大磯町西小磯  2000.2.12

 大磯町西小磯の血洗川の河口のすぐ東側の砂浜に岩が露出しているところがあります。ここで、サメ(ホオジロザメ?)の歯の化石を見つけました。この地層が堆積したときは、外洋に面した暖かい海だったそうです。

 


サメ(ホオジロザメ?)の歯の化石
1本の歯が完全な形で出てきました

西小磯の血洗川の河口付近の露頭
れき層の中に大形の化石が詰まっています

巻き貝の化石

巻き貝の化石
キサゴのなかま

 

 自宅の近くで化石を採取に行きました。場所は、大磯町西小磯の血洗川河口の海岸です。ここで、偶然にもサメの化石を発見しました。

■交通(地図の表示
 城山公園前で下車し、国道1号線を西に歩き、ガソリンスタンドの先を左に曲がると不動川の河口に出ます。車で行くときはここで数台駐車できます。ここから海岸を歩いて東に200mぐらい進み、小さな川(血洗川)を渡ると砂浜に岩が露出している所があります。岩を良く見てみると、れき岩の中に大小の貝の化石がいっぱい詰まっています。

■道具
 岩が硬いのでハンマーとたがね(またはマイナスのドライバー)が必要です。

■解説
 れき層の中に巻き貝や2枚貝の大形の化石が詰まっています。また、サンゴやホオジロザメの化石も出てくるそうです。こうした化石の種類から、大磯層が堆積した当時は、温暖な外洋に面した海底の海岸であったことが推定されるそうです。

 2枚貝の化石は、合弁のものが無く、破片となっているものが多くあります。これは、海底地滑りによって、急激に運搬・堆積されたと考えられています。浮遊生有孔虫化石の分析から、大磯層は600万年前に堆積したと考えられています。


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