神奈川理科サークル・2月例会の概要(テキストのみ)
神奈川県関東学院中学校  1999.2

 フーコーの振り子実験器、簡易カメラ(牛乳パック・虫めがね)、無重力ビデオ、ヘロンの自動ドア、魔鏡、気象のテキスト、教訓茶碗、ナット焼き、電気クラゲ、ストロー君(静電気)、圧電セラミックで高輝度発光ダイオードが点灯

 

 今日は、関東学院中学で理科サークルの例会が行われました。参加者は、渡辺さんと細谷さんと斉藤の3名だけでした。

■フーコーの振り子実験器(渡辺)
 小さな箱で振り子を振動させると、箱を回転させても振動の方向が変わらな
いことを説明するもの。中村理科の在庫処分市での掘り出し物をいくつか買っ
てきていました。

■簡易カメラ?(渡辺)
 牛乳パックに虫めがねを付け、中に一回り小さくした箱にトレーシングペー
パーを付けて実像を観察するものです。人数分あるのかな、作るの大変だった
ろうな。
 100円市で手に入れた大きなルーペもごっそり用意してありました。細谷
さんは、このルーペで太陽光線を集めて紙に火を付ける実験をするそうです。

■無重力のビデオ(渡辺)
 宇宙船の中で色々な実験をおさめた、NASAのビデオと言うことでした。
毛利さんが、鉄球や木製の球をぶつけて質量の違いを説明しているところが面
白かったです。

■ヘロンの自動ドア(斉藤)
 さすが科学史に詳しい細谷さん。一目見ただけで「ヘロン」のことばが出て
きました。滑車はフィルムケースの蓋で作りました。

■魔鏡(渡辺)
 普通の小さな鏡のようですが、光を当てて反射させると紙に絵が浮き出てく
る不思議な鏡です。
 昔の金属製の鏡は表面を磨いて作っていたのですが、裏面には、模様が刻ん
であります。鏡を使い込んで何回も鏡を磨いていると、裏の模様に沿って微妙
に凸凹ができて、光が反射したときにその模様が写しだされるそうです。渡辺
さんは現在、エッチングや型押しなどで挑戦しているそうです。 さっそく細
谷さんとアルミホイルで実験をしましたが・・・・結果は今一でした。簡単に
作れる方法はないかな?

■1年の気象の学習(渡辺)
 週に5時間と言うことで、1年で気象の所まで学習するそうです。ただし、
水蒸気や天気図の書き方は3年で扱うと言うことで、大気圧や低気圧・高気
圧、気団、四季の天気などを学習します。
・地球を13cmとすると、大気圧の厚さは0.1mm
 先日の例会で作った、発泡スチロールの地球儀にサランラップをかぶせて指
導するとバッチリのようです。
・真空調理器?で大気の圧力
 直径が頭の大きさぐらいなので、その面積にかかる力が大きいことを説明。
・減圧沸とう
 78℃のお湯を沸騰させる。
・気団や四季の天気まで説明を・・・・

■教訓茶わんは大気圧が関係?(渡辺)
 本物と、スチロールコップに曲がるストローを刺したものを見せていただき
ました。 コップに水を入れすぎると、底から水が出てしまうという不思議な
コップで、欲張りすぎると損をするという教訓から名前が付けられています。
大気圧が関係しているかどうかで3人で議論になりました。

■ナット焼き(斉藤)
 細谷さんは、沸騰させるまでやるそうです。

■ストロー君(斉藤)
 ティッシュ(−)と消しゴム(+)でストローを帯電させて極性を調べさせ
るもの。細谷さんは、ペンで印を付けさせてやっていたそうですが、曲がるス
トローは便利ですね。
 
■電気クラゲ(斉藤)
 コツは、スズランテープの幅を1cm幅ぐらいに切ってから中央を結んで、で
きるだけ細く裂くことです。細谷さんは、剣山を使っているそうです。水道屋
さんなどで不要になったものを無料で分けてもらえるところは無いかな・・・

■圧電セラミックで高輝度発光ダイオードが点灯
 力作の「電話機の発展の歴史」のプリントを頂きました。そのうち本にする
のかな?
 圧電素子で発光ダイオードが点灯するぐらいの発電をするとは思いませんで
した。科学の祭典では、圧電セラミックとコードだけで電話機を作りました。
計画していた電話機の製作は別な機会にしようと言うことになりました。

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