人が入るシャボン玉
神奈川県平塚市 1999.9.4

人が入るシャボン玉に挑戦!


光の3原色と虹色の不思議

まずは軽く演示から

みんなで道具作り

ストローで小さなシャボン玉

大きなシャボン玉は屋外で

うまくやると上を閉じることも

逆U字で2人を入れる

台はエポキシ樹脂で自作

昨年の文化祭は、ビニールプールで

プールの下に台を置く

1 シャボン玉の色とまくの厚さ

 どうしてシャボン玉はいろんな色に見えるのでしょう? それは、シャボン玉がとても薄いまくでできているからです。ストローでシャボン玉をゆっくり吹いて大きくふくらませていくと、まくが少しずつ薄くなって色が虹色→青緑→赤むらさき→黄色の順に変化してさらに薄くなると割れていきます。まくの厚さは、1万分の数ミリぐらいで、世界最高の光学の顕微鏡でも見ることができる限界の厚さです。こんなに薄いまくでできていると、まくの表面で反射する光とまくの裏で反射する光が強めあったり弱めあったりしていろいろな色に光が見えます。たとえば、赤い色が弱めあうときは緑と赤が混ざって青緑に見え、青い色が弱めあうときは、赤と緑の光が混ざって黄色く見えます。色の変化を注意深く見てみましょう。

2 シャボン液を作る

 シャボン玉の液の材料は、薬局やスーパーなどで購入できます。私は、薬局の「クリエイト」で購入しました。洗剤1本とせんたく糊2本(5リットル分)で500円ぐらいでした。

・台所用合成洗剤 コップに3分の1杯ぐらい
  チャーミーコンパクト(成分が界面活性剤が35%以上のもの)
・液体せんたく糊 コップに1杯
  成分にPVAまたはポリビニルアルコールの表示があるもの
・水 コップに2杯
  水道水でも良いが、できれば湯冷ましの水の方が良い。精製水がベストです。

 以上を混ぜて、泡を立てないようによくかき混ぜ、静かに30分以上置いてから使いましょう。普通はこれで十分ですが、さらに良くふくらむようにするためには、少し高いですがグリセリン(500mlで700円ぐらい)をコップに4分の1ぐらい加えます。
 ポリビニルアルコールは、水に溶けるプラスチックのなかまです。水にねばりを与えてまくをじょうぶにするはたらきをします。どうしてもうまくできないときは、ちがうメーカーのせんたく糊でやってみましょう。

 シャボン玉液のいろいろな情報は下記のリンクが参考になります
 Asobi-ya Network シャボン玉のレシピがいっぱい
  
http://www.rinku.zaq.ne.jp/asobiya/syabondama.htm


3 道具を作ろう

・小さなシャボン玉を作る
 曲がるストローの曲がる部分を伸ばし、短い方を切り落とします。また、途中にも横に穴を開けるようにしましょう。(空気量の調節と逆流して液を飲むのを防ぐため)
・大きなシャボン玉を作る
 ビニールの付いた90cmぐらいの針金を用意します。クリーニングのときに付いてくるハンガーでも良いです。針金に毛糸や布を巻いて、わを作ります。

4 シャボン玉を飛ばそう

注意:
・室内では飛ばさない。シャボン液でベトベトになります。外で飛ばしましょう。
・シャボン液を飲んだり、目に入れたりしない。目に入ったらきれいな水で良く洗いましょう。
・シャボン液は、泡を立てない。小さな泡ができるとふくらまなくなります。液は静かにあつかいましょう。

・小さなシャボン玉
 ストローの吹き方で大きくなったり、小さくなったりします。何個飛ばせるかな?

・大きなシャボン玉

 まず、お皿のような容器にシャボン液を入れ、ななめにして針金を引きぬくいてシャボンのまくを作ります。針金のわを手の方向にゆっくり動かすと大きなシャボン玉ができます。

・二重のシャボン玉に挑戦
 大きなシャボン玉は、針金のわでつかまえられます。ストローか口で、大きなシャボン玉の横から強く吹くと二重のシャボン玉ができます。

5 巨大なシャボン玉に入ろう

 すごく大きなシャボン玉を作ってその中に人が入れるかな? 大きな枠を作ればできると思うけど・・・。 


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